更新日:2025年4月15日
新しい年度がスタートし、鎌ケ谷市内の職場や学校などにも新人たちがやってきました。ちょっと緊張気味の面持ちに真新しいスーツ、制服姿は新人の証し。見れば何となくわかります。
特に市内中学校(全5校)の新入生は、はっきりわかります。制服が新たに市内統一の標準服に変わったからです。
標準服は冬服が紺色のブレザーと濃いグレーのスラックスかスカート、胸元にはネクタイかリボンを着用しています。スラックス、スカートのチェック柄には市の花「ききょう」の紫色が入っています。ネクタイ、リボンの色は、鎌ケ谷中が紺、第二中がえんじ、第三中が明るい緑、第四中が濃い緑、第五中が青で、それぞれ各校生徒が選びました。夏期はブレザーの替わりに白か紺色のポロシャツとなります。いずれも男子用、女子用の区別はなく自由に選べます。
これまで市内中学校の制服は男子が詰襟学生服、女子がセーラー服と決まっていましたが、地球温暖化による猛暑日の増加や性の多様性への配慮などから見直すこととなりました。令和5年8月に中学校長、教諭、保護者の代表らからなる「制服検討委員会」が設置され、小中学生へのアンケート調査を含めた検討を行い、ブレザーとスラックスかスカートというスタイルが決まりました。
価格を抑えられるようデザインは市内統一とし、購入のほかレンタルもできるようになりました。価格はメーカーによって違いますが、冬服上下で購入、レンタルとも4万円代です。令和7年度から3年間は移行期間で、これまでの制服も着用できます。
一般に学校の制服については様々な意見があるようです。個性が発揮できる私服の方がいいという声も聞きます。一方で制服は仲間との連帯感や学校への帰属意識を生むとの意見もあります。また、服装選びの必要がなく、家庭の経済格差を感じずに済むという面もあるでしょう。いろいろな意見がある中で、多くの学校が制服を導入している事実は、制服への思いが強いということだと思います。
筆者のように、男子は詰襟学生服、女子はセーラー服が当たり前だった時代に育った世代には、制服の在り方やスタイル、デザインが論議され、変わっていくのは隔世の感があります。
学校の制服は時代を映す鏡のようです。
総務企画部 企画財政課 企画政策室