たばこと健康(喫煙・禁煙・受動喫煙)
更新日:2023年10月17日
受動喫煙とは
たばこの煙にはフィルターなど吸い口から吸い込む「主流煙」、喫煙者が吐き出した「呼出煙」、たばこの火がついた部分から立ち上る「副流煙」があり、受動喫煙ではこれらが混ざった煙にさらされることになります。煙に含まれる発がん性物質などの有害成分は主流煙より副流煙に多く含まれています。受動喫煙とは、文字通り「受け身」の喫煙です。改正健康増進法第28条では、「人が他人の喫煙によりたばこから発生した煙にさらされることをいう」と定義されています。
喫煙・受動喫煙に伴う健康への影響について
身体への影響
喫煙・受動喫煙により、身体へ様々な影響があります。
引用先 リーフレット『喫煙と健康 厚生労働省 喫煙の健康影響に関する検討会報告書(平成28年8月)の概要を知りたい人のために』(国立がん研究センター)
あなたの煙は周りの人を傷つけていませんか
たばこの煙には、約5,300種類の化学物質が含まれており、そのうち70種類が発がん性物質といわれています。喫煙者が吸っている煙・吐き出す煙ではなく、たばこから立ち昇る煙にもニコチンやタールはもちろん、多くの有害物質が含まれています。喫煙者だけではなく、たばこの煙を吸わされてしまう周囲の人にも健康被害を受けてしまいます。受動喫煙を無くし、大切な家族や周囲の人を守るためにも、思いやりのある行動をしていきましょう。
「受動喫煙のない社会を目指して」ロゴマーク(厚生労働省より)
喫煙がもたらす危険な病気【その咳・息切れ もしかしたらCOPDかもしれません】
COPDは、たばこを原因とする肺の病気です。主な症状は、階段の昇り降りなど身体を動かした時に息切れを感じたり、風邪でもないのに、咳や痰が続いたりすることです。進行すると、呼吸不全や心不全を起こす命に関わる病気ですので、早期発見や早期治療が重要です。また、肺だけではなく、全身状態に影響をもたらして、全身性炎症、心・血管疾患、骨粗しょう症、糖尿病などを併発しやすいことが知られています。特に喫煙習慣のある方は要注意です。長時間続く咳や痰、動作時の息切れが気になる方は早めに病院で検査を受けましょう!
鎌ケ谷市の取り組み
市で管理する公共施設の全てを敷地内禁煙に
健康増進法の一部を改正する法律(平成30年7月)を機に、令和2年4月1日より、市で管理する公共施設の全てを敷地内禁煙としております。
市民への啓発
妊娠中から子育て期間を通じて、母子健康手帳発行時、乳児健康相談・幼児健康診査時に喫煙状況を確認し、受動喫煙のお子さんに与える影響についてパンフレットの配布しながら、啓発を行っています。
また、中学1年生の食育講演会において、タバコの害についてリーフレットを配布し、啓発を行っています。
健康相談
たばこによる健康相談や医療機関の紹介をしています。
鎌ケ谷市歯周病検診、定期的な歯科健診のすすめ
禁煙することで歯周病を予防し、たとえ進行した歯周炎であっても歯周治療による治療がよくなり、歯の喪失が抑えられることも明らかにされてきています。
歯周病の治療で最も大切なことは、早期発見・早期治療です。そのためには、歯科医院で定期的に歯科健診を受診されることをお勧めします。
歯周病検診(個別)
望まない受動喫煙の防止を目的とする改正健康増進法について
望まない受動喫煙の防止を目的とする改正健康増進法が令和2年4月1日に全面施行されました。この改正法により、望まない受動喫煙を防ぐ取り組みがマナーからルールへ変わりました。
飲食店・職場等の原則屋内禁煙の義務化
学校・児童福祉施設、病院・診療所等は、令和元年7月1日から原則敷地内禁煙となりました。屋内は全面禁煙です。飲食店、事務所等は令和2年4月1日から原則屋内禁煙となりました。喫煙専用室の設置は認められておりますが、設置可能となる条件があります。
20歳未満の人の喫煙エリアへの立ち入り禁止
20歳未満の人は、喫煙可能なエリアに立ち入ることができません。
喫煙可能な場所である旨の標識を掲示することの義務化
改正法では、喫煙可能な設備を持った施設には必ず、指定された標識の掲示が義務付けられています。
関連サイト
受動喫煙対策問い合せ先
- 習志野健康福祉センター(地域保健課)
電話:047-475-5153
受付時間 平日午前9時から午後5時
休日 土曜日、日曜日、祝日、年末年始 - 千葉県健康福祉部健康づくり支援課
電話:043-223-2660
受付時間 平日午前9時から午後5時
休日 土曜日、日曜日、祝日、年末年始 - 受動喫煙対策に係わるコールセンター(厚生労働省)
電話:0120-251-262
受付時間 平日午前9時30分から午後6時15分
休日 土曜日、日曜日、祝日
「世界喫煙デー」及び「禁煙週間」における取り組み
世界保健機関(WHO)では、毎年5月31日を世界禁煙デーと定めています。厚生労働省においても、世界禁煙デーからの1週間を「禁煙週間」と定めています。
「禁煙したいと思ってもなかなか上手くいかない」
禁煙について遅すぎることはありません。早くやめるほど、がんやその他の疾病になる確率を減らせます。
喫煙が日常習慣化し、心理・行動・社会的にたばこに依存してしまうこと(依存状態)から抜け出そうとしても、個人の力だけでは難しい場合があります。
下記ページで、禁煙治療の概要や千葉県内の「禁煙外来」のある医療機関を紹介しています。条件に当てはまる人は、保険が適用されますので受診することをおすすめします。
問い合わせ
健康福祉部 健康増進課 成人保健係
〒273-0195 千葉県鎌ケ谷市新鎌ケ谷二丁目6番1号 総合福祉保健センター1階
電話:047-445-1405
ファクス:047-445-8261