このページの先頭ですサイトメニューここから
このページの本文へ移動
  • 交通アクセスが抜群の街
  • 子育て・教育環境が充実した街
  • みんなが暮らしやすい街
  • 見どころがいっぱいの街
サイトメニューここまで

本文ここから

ありのみ便り 令和7年8月15日号

更新日:2025年8月20日

減少する水田と梨畑

 昨年の米不足に端を発した米価高騰は「令和の米騒動」と呼ばれ、大きな問題となっています。
 要因は、猛暑による生育不良、インバウンドの回復による消費増など複合的なようですが、根底に構造的な米不足があるとの声も聞かれます。
 瑞穂の国と言われた我が国では長い間、米が主食でした。しかし、第二次大戦後、食卓の欧米化に伴い米離れが進み、米が余るようになります。そこで国は耕作面積を配分するなどの生産調整(減反政策)を50年近く行ってきました。米離れ、減反政策、農家の高齢化と後継者不足などから日本の水田は減少しています。2024年の水稲の作付面積は1970年の約半分にまで減っています。
 筆者が子どもの頃、ドジョウをとって遊んだ実家近くの水田も宅地や駐車場などに姿を変えています。
 鎌ケ谷市内でも「谷津(やつ)」と呼ばれる低湿地を中心に水田がありましたが、徐々に姿を消しています。5年に1度実施される国の調査「農林業センサス」によると、2000年調査で市内に8戸あった水稲栽培農家は2020年調査では3戸に減りました。収穫面積も509アールから116アールまで減少しています。水田はわずかに残っているという状態です。
 日本の原風景ともいえる水田が減るのは寂しい気もしますが、市内には梨畑があちこちに見られます。もともと台地上にある市域では米作より畑作が盛んでした。
 市域で梨栽培が始まったのは江戸時代末期。戦前までは中沢地区が中心でしたが、戦後、市内全域に広がり今や市の特産品に育っています。
 ただ、米同様、梨を取り巻く環境も厳しいものがあります。梨農家の高齢化、後継者不足などにより市内の栽培面積、農家数は減り続けています。「農林業センサス」によると2020年の栽培面積は約150ヘクタールで農家数は144戸。20年前に比べ栽培面積は34%、農家数は41%それぞれ減少しました。
 水田のように梨畑が急減する事態は避けたいものです。市は梨農家へのサポートと梨栽培への理解促進のため、援農ボランティア養成講座を開いています。市民に摘果、収穫などの作業を体験してもらい、講座終了後はボランティアとして梨栽培に従事してもらう事業です。これまでに233人のかたが講座を修了しています。
 講座を受講していない筆者は、今が旬の鎌ケ谷の梨を購入することで応援したいと思います。

問い合わせ

総務企画部 企画財政課 企画政策室

〒273-0195 千葉県鎌ケ谷市新鎌ケ谷二丁目6番1号 市庁舎3階

電話:047-445-1073

ファクス:047-445-1400

お問い合わせメールフォーム

本文ここまで


ページの先頭へ
以下フッターです。

鎌ケ谷市 KAMAGAYA CITY

鎌ケ谷市 総務企画部 企画財政課 企画政策室
〒273-0195 千葉県鎌ケ谷市新鎌ケ谷二丁目6番1号
直通電話:047-445-1073 ファクス:047-445-1400
© 2018 Kamagaya City.
フッターここまでページの先頭へ