ありのみ便り 令和7年11月15日号
更新日:2025年11月18日
中学部活動の「地域展開」
スポーツの秋到来です。
思いっきり体を動かして汗をかくのにいい季節となりました。中学、高校では部活動に励んでいる生徒も多いでしょう。
その公立中学校の部活動が大きく変わろうとしています。スポーツと文化芸術のすべての部活動が学校から切り離され、地域クラブが運営・実施する「地域展開」に変更されるのです。国は、まず土曜日曜など休日の部活動の「地域展開」を令和13年度までに実現する方針を示しています。
「地域展開」のイメージはちょっとわかりにくいかもしれません。例えば、A中学校の卓球部は現在、平日、休日ともに学校の部活動として行われています。それが、休日だけ「A中学校卓球地域クラブ」の活動となります。
活動内容そのものは同じで、場所も学校を使うことができますが、変わる部分もあります。まず指導者です。学校の部活動は基本的に顧問(教員)が指導しますが、地域クラブ活動では外部の指導者となります。指導者は、競技団体、スポーツクラブ、民間企業などの卓球経験者が考えられます。顧問(教員)が兼職兼業で地域クラブ活動指導者となることも可能です。
そして、参加には部活動ではなかった費用が発生します。指導者への指導料や地域クラブ活動の運営費が必要なためです。先行自治体の事例では、月2~3千円が多いようです。
なぜ、学校から切り離し費用までが発生する地域クラブ活動に展開するのでしょうか。
第一の要因は少子化です。鎌ケ谷市内の中学校の生徒数は2563人(令和7年5月1日現在)ですが、10年前に比べ267人減っています。部員数の減少で1校ではチームが組めない部活動も出ています。鎌ケ谷、第四、第五中のサッカー部は合同チームとなりました。第四、第五中の野球部も合同チームです。市内5中学校には80の部活動がありますが、少子化がさらに進めば廃部を余儀なくされるところも出るでしょう。
生徒が継続的にスポーツ、文化芸術活動に親しむ機会を確保する手段が「地域展開」です。それは忙しい教員の働き方改革にもつながります。
鎌ケ谷市では段階的に休日部活動の「地域展開」を進め、令和13年度までに全部活動の地域クラブ活動を実現する方針です。現在、スポーツ関係団体代表、文化関係団体代表、保護者代表、学識経験者などとスケジュール、地域クラブ活動の具体的なあり方などについて協議しています。
教育(部活動)を地域が支える、そんな時代になりました。
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