かまがや取材日記 展示「オリンピックと鎌ケ谷」 令和3年7月6日
更新日:2021年7月13日
1964年東京五輪のトーチなど
聖火リレーランナーのユニフォーム
東京2020オリンピック・パラリンピックは、新型コロナウイルスの感染拡大が続く中で開幕を迎えようとしています。一年延期された上に観客数を制限するなど異例ずくめの五輪となります。
オリンピックを盛り上げる聖火リレーも千葉県内は公道走行が中止となりました。鎌ケ谷市もリレーコースに選ばれていたので残念です。
市内で聖火リレーは見られませんでしたが、市郷土資料館ではオリンピック関連イベントとして第24回ミニ展示「オリンピック・パラリンピックと鎌ケ谷 1964の思い出・プレイバック」が開かれています。
1964年に開かれた前回の東京オリンピック・パラリンピック関連資料の提供を呼び掛けたところ、30数人の市民から約200点の寄贈・貸与がありました。展示品は聖火リレーのユニフォームやトーチ、競技役員のジャケットから記念切手、チケット、ポスター、新聞記事など多岐にわたります。いずれも57年前のものですが保存状態の良さに驚きました。所有者が、日本で初めて開かれた五輪の感動や思い出を大切にしてきた証でしょう。
聖火リレー関連では5人の市民からユニフォームやトーチ、参加記念バッジなどが提供されました。5人とも聖火リレーランナーに選ばれた人たちで、うち当時高校生だった男女2人は千葉県内を走りました。前回の県内聖火リレーは茨城県から佐原(現香取)に入り、成田、千葉、船橋、市川などを経て東京都に向かうコースで、男子高校生は成田、女子高校生は市川を走ったそうです。トーチも2本展示されていますが、現在の洗練されたデザインのトーチに比べるとシンプルな棒のような印象です。走行中の写真を見ると、トーチの先から炎というより煙がもくもく出ており、時代を感じさせます。
同じく時代を感じさせるのは、記念切手です。展示されている10円切手は額面5円寄付金5円で、寄付金は大会運営費に充てられました。スポンサー企業からのスポンサー料を運営費に充てる現在のやり方とはだいぶ違いますね。
このほか、開会式、閉会式とバレーボール、体操などの競技の実況中継を録音したオープンリールテープも展示されています。大会終了後に商品として販売されたものです。当時は一般家庭にテレビが普及した頃で、まだ録画機能は付いていません。日本が金メダルを取った女子バレーボールや体操男子団体総合などの実況録音を聞き、感動場面を心の中に呼び起こしていたのでしょう。東京2020でもたくさんの感動を期待します。
第24回ミニ展示は9月5日まで開催します。
聖火リレーのトーチ
競技役員のジャケット
大会を伝える当時の新聞や雑誌
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