地震による通電火災対策
更新日:2018年10月15日
阪神・淡路大震災、東日本大震災では、電気器具の転倒による火災や停電後の電気復旧時に火災が発生する通電火災が多発しました。震災時に電気が原因となる火災対策に効果的であるとされるのが「感震ブレーカー」です。
感震ブレーカーとは
電気による出火を防ぐためには、避難時にブレーカーを遮断することなどが効果的ですが、大地震発生時にとっさにそのような行動がとれるとは限りません。
感震ブレーカーは設定値以上の震度の地震発生時に自動的に電気の供給を遮断するものであり、各家庭に設置することで出火を防止し、他の住宅等への延焼を防ぐことで、被害を大きく軽減することができます。
感震ブレーカーの種類
分電盤タイプ(後付型)
分電盤に一定の震度を感知して電気を遮断する機能が付いたもので、基本的には全ての電気が遮断されます。取り付けには工事が必要です。揺れを感知してからブレーカーが落ちるまでに時間的猶予を持たせているものが多く、その時間を使って避難などを行うことができます。また、地震による停電が発生した際には、電気が復旧した時にブレーカーが遮断されます。電気器具が倒れていないか等の安全を確認してからブレーカーを戻すことにより、通電火災を防ぐことができます。
また、後付型として、分電盤に感震機能を外付けするタイプで、漏電ブレーカーが設置されている場合に設置が可能です。
コンセントタイプ
コンセントに差し込むタイプと、既存のコンセントと取り換えて埋め込むタイプがあります。個別のコンセントの電気を遮断することができるため、電気ストーブや観賞魚用ヒーターなど熱を発する器具を接続する箇所が適しています。差し込むタイプは、工事が不要ですが、既存のコンセントと取り換える埋め込みタイプは工事が必要となります。
簡易タイプ
ブレーカーに直接取付けるもので工事の必要はありません。一定の震度により「おもり」の玉が落下することでスイッチを落とし、住宅内全ての電気を即座に遮断します。工事の必要はありません。
感震ブレーカータイプ別の特徴
感震ブレーカーのタイプ | 特徴 | 価格 |
---|---|---|
分電盤タイプ、 |
| 約5万円から8万円 |
コンセントタイプ |
| 約5千円 |
簡易タイプ |
| 3千円 |
【備考】上記は一般的な特徴ですので、機器により異なる場合があります。
分電盤タイプの工事に関するお問い合わせ
感震ブレーカーの分電盤タイプの設置には専門的な工事が必要となります。工事に関する相談やお問い合わせは「鎌ケ谷市電設協力会」で受け付けています。
会社名 | 住所 | 電話番号 | ファクス番号 |
---|---|---|---|
有限会社大幸設備 | 西佐津間1-7-30 | 電話:047-445-0140 | ファクス:047-445-0143 |
オビヤ管工株式会社 | 初富31-27 | 電話:047-446-8591 | ファクス:047-444-1904 |
有限会社鳥羽電気 | 道野辺中央5-4-31 白井市冨士162 | 電話:047-444-6011 電話:047-443-3611 | ファクス:047-444-6622 ファクス:047-444-6012 |
有限会社丸高電設 | 初富本町2-2-27 | 電話:047-443-0632 | ファクス:047-443-9663 |
横尾電設株式会社 | 鎌ケ谷7-10-58 | 電話:047-444-1873 | ファクス:047-443-6145 |
株式会社大野信号設備工業 | 西佐津間1-7-29 | 電話:047-445-0603 | ファクス:047-445-1628 |
株式会社小金谷信号設備 | 軽井沢1993-17 | 電話:047-445-2629 | ファクス:047-442-3336 |
感震ブレーカー等の模擬実験
内閣府にて感震ブレーカー等の模擬実験が行われました。
内閣府『防災情報のページ』で実験の様子を動画で見ることができます。
・ 発行の資料をダウンロードできます。
感震ブレーカーの他にも火災予防対策を!
感震ブレーカーは通電火災対策には大変効果的です。しかし、地震による火災の原因は通電火災だけではありません。ガスによる火災、石油ストーブなどの暖房機器による火災など様々なことに気を付けなければいけません。
感震ブレーカーを取り付けたからといって、過度な安心感を持つのは避けましょう。もしもの時のために住宅用の消火器を用意するなど、二重三重の火災予防対策を講じることが必要です。