かまがや取材日記 ニコカマフェス 令和5年8月17日
更新日:2023年8月24日
ウクライナ支援コンサート
バンドゥーラを演奏しながら歌うカテリーナさん
地域全体で子育てを応援するイベント「NICO-kama fes(ニコカマフェス)2023」が8月17日、ショッピングプラザ鎌ケ谷ときらり鎌ケ谷市民会館(きらりホール)で開かれました。
ニコカマフェスは、子育て応援団体、鎌ケ谷市、企業などの協働で毎年開催されてきましたが、新型コロナウイルス感染症のため昨年までは中止やオンライン開催を余儀なくされ、会場開催は4年ぶりです。さらに今年は千葉県誕生150周年記念事業も兼ねたイベントとされ、内容もこれまで以上に盛りだくさんでした。
その目玉の一つが、人道支援と国際交流を目的に開かれたウクライナ支援コンサートです。ウクライナ出身で東京を拠点に音楽活動を行っているウクライナの民族楽器バンドゥーラの奏者、カテリーナさんが出演してくれました。
バンドゥーラという楽器を初めて目にしましたが、弦の多さに驚きました。65本もあるそうで、その多くの弦から奏でられる繊細で哀調を帯びた音色は、とても印象に残りました。カテリーナさんはバンドゥーラを演奏しながら、ウクライナ語で母親や祖国を思う歌を澄んだ声で熱唱してくれました。また日本語で「涙そうそう」、英語で「Imagine(イマジン)」を歌ってくれ約270人の聴衆は熱心に聞き入っていました。
演奏後は、カテリーナさんと鎌ケ谷市在住のウクライナ避難民、ナセドキナ・オルガさん、芝田裕美市長が子育てなどをテーマに対談を行いました。日本で息子さんを産んだカテリーナさんは、小学校の上履き袋を自作したがサイズを間違え、急遽図書袋に変更した失敗談を披露してくれました。
2人の息子の子育て中のオルガさんは、小学校では鉛筆一本一本にまで名前を書くなどルールが多いのに驚いたと言い、ウクライナには児童センターのような母子同士がコミュニケーションをとれる場所がないため、将来帰国したら同様の場所を作るのが夢だと語ってくれました。芝田市長は子育て中の母親たちが出会える機会を多く作り、子ども達を歓迎する街にしたいと抱負を述べました。
コンサート以外にもアクセサリーやキャンドル作り、子ども達が企画・運営する商店街、赤ちゃんのハイハイレースやパラリンピック種目のボッチャ体験など親子で楽しめるコーナーやイベントが用意され、市内外から約2,900人が来場してくれ大盛況でした。
対談するカテリーナさん(左端)、一人おいてオルガさん、芝田市長
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