かまがや取材日記 ウクライナ支援コンサート 令和7年1月13日
更新日:2025年1月15日
バンドゥーラの演奏と歌
バンドゥーラを弾きながら歌うカテリーナさん
ロシアがウクライナに侵攻して来月で3年となります。
いまだ戦争の終結は見通せませんが、鎌ケ谷市は平和到来を願い、1月13日に「ウクライナ支援コンサート」をきらり鎌ケ谷市民会館(きらりホール)で開催しました。
出演者はウクライナ出身で東京を拠点に音楽活動を行うウクライナの民俗楽器バンドゥーラの奏者、カテリーナさんです。カテリーナさんは6歳の時にチョルノービリ(チェルノブイリ)原発事故で被災した子供たちの音楽団に入団、多くの海外公演に参加しました。来日した際に日本を気に入り、19年前の19歳の時に拠点を日本に移して音楽活動を続けています。ロシア侵攻後は全国各地をチャリティーコンサートなどで回り、音楽を通してウクライナの現状を訴えています。
コンサートでは市内外からの来場者220人を前に、澄んだ音色のバンドゥーラを弾きながら美声でウクライナ語、日本語、英語の9曲を歌ってくれました。ウクライナの曲は、植物や動物の命の大切さを教える子守歌、母親や故郷、祖国を思う歌などで、哀調を帯びたメロディーと感情がこもったカテリーナさんの歌声からは平和への願いが強く感じられました。
英語では「イマジン」、日本語では「川の流れのように」「翼をください」「故郷(ふるさと)」を歌ってくれ、「故郷(ふるさと)」は会場の来場者たちとの合唱でした。
また、流ちょうな日本語で65本の弦を持つ民族楽器バンドゥーラについても説明してくれました。爪で弾く楽器の中では世界で一番弦の数が多い楽器だそうです。12世紀ごろから演奏されていましたが、当時は弦の数は12本くらいで、時代を下るにつれ弦が増えていったと言います。演奏している姿から、てっきりギターのように弦を左手で押さえ右手で弾いていると思っていましたが、左手でも弦を弾いていると説明がありました。ユニークで珍しいな楽器です。
最後にウクライナ避難民で市内在住のナセドキナ・オルガさんと息子さんたちから花束が贈呈されました。
会場には募金箱が置かれ、22万9983円の支援金が集まりました。全額が日本赤十字社ウクライナ人道危機救援金に寄付されました。
バンドゥーラの説明をするカテリーナさん
カテリーナさん(右)に花束を渡すオルガさんと息子たち
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