水環境について
更新日:2023年5月1日
はじめに
わたしたちは暮らしの中でたくさんの水を使っています。飲み水以外にも、朝起きて顔を洗って歯磨きをしたり、お皿を洗ったり、食べた後はトイレに行ったり、夜はお風呂に入ったりと、様々な場面で使われます。そんな身近な存在である「水」について考えてみましょう。
水の問題
貴重な水資源
地球上には約14億立方キロメートルもの水があるといわれていますが、そのうち97.5%が海水です。 比較的利用しやすい 河川や湖沼の水は、全体のたったの 0.01%しかありません。この0.01%を世界中の人たちで分け合って使っているので、 水はとても貴重な存在といえます。
水の循環
水は上流から下流に流れ、湖沼(湖や沼、ため池などのこと)や海へと流れつきます。流れ着いた水が太陽の熱で温められることで、水が雲・雨になります。そして雨が私たちが住む地表に降り注ぎ、浄水場などを巡ってわたしたちの家に来ています。この一連の流れを水循環、それらを構成するものを総称して水環境といいます。この循環の中で自然の浄化作用(自然浄化)により汚水がきれいな水になっていきます。
市内の生活排水は、最終的に印旛沼、手賀沼、東京湾に流れていきます。
水環境の悪化
私たちは、そのような貴重な水を再利用して生活しています。汚水が適正に処理されずそのまま海などに流れると、水環境が悪化してしまいます。水環境が悪化すると景観が悪くなることもさることながら、水の中に住んでいる生き物が生きづらくなってしまい、いずれ絶滅してしまいます。水中の生態系を崩し、水の循環を阻害することにもつながりかねないので、改善する必要があります。汚水の処理は自然浄化だけに頼るのではなく、 浄化槽や 下水道を通ってきれいにしてから放流することが望まれます。
千葉の水環境
それでは、私たちが住んでいる鎌ケ谷市周辺の水環境はどうでしょうか?
その答えは、残念ながら、鎌ケ谷市の生活排水が流れ着く印旛沼と手賀沼は全国でも有数の汚い湖沼とされています。
この2つの湖沼は、周辺地域の急激な人口増加に比例して水質が悪化していき、なんとどちらも日本で2番目に汚れている湖沼となっています。
(令和2年度公共用水域水質測定結果 環境省)
水環境のためにできること
暮らしの中でできること
油や生ごみをシンクに流さない、洗剤やせっけんは適正な量を使うなど、暮らしの中でできることがあります。みなさんが普段実践していることや思いついたことなどがあれば、下記リンクにぜひ投稿してください!
浄化槽について
浄化槽の普及に向けて
鎌ケ谷市では、水環境の改善を目的として、生活排水をきれいにする合併処理浄化槽に取り換えるためのお金の一部を補助する取り組みを行っております。
生活排水をきれいにすることができない単独処理浄化槽から生活排水をきれいにすることができる合併処理浄化槽に取り換えることで、今に比べて8倍(BOD)もきれいな水になります。
補助対象
・くみ取り便槽から合併処理浄化槽への転換
・単独処理浄化槽から合併処理浄化槽への転換
その他条件がございます。詳細は市ホームページをご覧ください。
めざすSDGs(持続可能な開発)
目標6【衛生】
すべての人々の水と衛生の利用可能性と持続可能な管理を確保する。
私たちにできること
- 水道の蛇口をこまめにとめる
- 油や汚れを流さないでふき取る
- お風呂の水を洗濯に再利用する
目標11【持続可能な都市】
包摂的で安全かつ強靭で持続可能な都市及び人間居住を実現する。
私たちにできること
- 防災グッズを用意する
- まちの清掃や防災活動などに参加する
目標14【海洋資源】
持続可能な開発のために海洋・海洋資源を保全し、持続可能な形で利用する。
私たちにできること
- レジ袋やプラスチック製品を使わない
- 海や川に行ったらごみは持ち帰る
問い合わせ
市民生活部 クリーン推進課 計画管理係
〒273-0195 千葉県鎌ケ谷市新鎌ケ谷二丁目6番1号 市庁舎1階
電話:047-445-1222
ファクス:047-445-1400