ありのみ便り 令和4年9月15日号
更新日:2022年9月16日
マイクロチップ
先日、貝柄山公園近くで行方不明の犬を探す張り紙を見かけました。船橋市内の飼い主宅からいなくなってしまったとのこと。写真と特徴、連絡先などが載っていました。マイクロチップも装着済みだそうです。
わが家でも以前、犬を飼っていました。言葉はしゃべりませんが、深い絆で結ばれた家族の一員でした。犬を探す飼い主の心情は理解できます。無事に戻ってくれるといいと思います。マイクロチップが体内に埋め込まれているので、見つかれば飼い主の特定は難しくないでしょう。
犬、猫用のマイクロチップは直径2ミリメートル、長さ12ミリメートルほどのカプセルで、専用注射器を使い皮下に埋め込みます。マイクロチップに入力された識別番号や飼い主の情報を登録しておけば、迷子や災害などで離ればなれになってしまっても飼い主の元に戻る可能性が高まります。
そのマイクロチップですが、犬と猫への装着が令和4年6月1日から義務化されました。ペット店やブリーダーなどは、マイクロチップを埋め込んでいない犬や猫を販売できなくなりました。すでに飼われている犬や猫については装着が努力義務となりました。費用は数千円から1万円くらいが一般的で、動物病院で埋め込んでもらえます。装着しておけば安心ですね。
一方、最近は飼い主のいない犬を見ることはほとんどなくなりました。でも、飼い主のいない猫は時々見かけます。エサやりなどの世話をしている人もいますが、猫が苦手の人もいます。排泄や爪とぎなどで問題となる場合もあります。
命は大切ですが、やはり飼い主のいない猫はこれ以上増やさず、将来的には減らしていくことが望ましいでしょう。鎌ケ谷市では平成25年度から、飼い主のいない猫の不妊・去勢手術を支援する「飼い主のいない猫適正飼養活動支援事業」を行っています。地域の協力者が猫を市指定の動物病院に連れていき、手術後、元の場所に戻すというもので、市が手術費用を助成します。令和3年度は55匹に手術を施しました。
筆者の友人夫妻は都内で、10年以上前から飼い主のいない猫に不妊・去勢手術を受けさせるボランティア活動を行っています。猫を捕まえて動物病院に連れて行くのは大変だそうですが「望まれずに生まれて不幸になる猫を減らしたい」と今も続けています。
9月20日から26日までは動物愛護週間。この機会に、人が犬や猫と快適に暮らせる社会のあり方を考えてみるのもいいでしょう。
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