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第1回 鎌ケ谷市役所開所式 昭和46年(1971年)9月1日

更新日:2021年11月25日

 郷土資料館では、開館以来、歴史資料調査の一環として、市内に残る昔の写真について、フィルムや紙焼きプリントを調査し、画像データとして収集してきました。その一部は、展示や刊行物などによってご紹介してきましたが、まだ未公開のものがたくさんあります。新設したこのコーナーでは、それらの中から、昔の景観や行事・出来事などを撮影した写真を取り上げて解説を加え、市民の皆さんにご覧いただきたいと思います。画像に残された鎌ケ谷は現在の私たちに何を語りかけているのでしょうか。
 さて、初回からしばらくの間は、市広報担当から郷土資料館へ移管された写真の中からピックアップして紹介いたします。『広報かまがや』(第1号「昭和32年(1957年)5月1日発行」から第87号「昭和44年(1969年)3月1日」までは『鎌ケ谷広報』)作成のため、職員が撮影した昭和30年代から平成10年代までの半世紀に及ぶ貴重なフィルムが多数残されています。現在、資料館ではそれらのスキャニングよるデータ化を進めています。その成果として、9月18日から開催する令和3年度企画展を兼ねた市制施行50周年記念「KAMAGAYA 1971 市になったころの鎌ケ谷 」では、昭和46年(1971年)の写真を多数パネルにして展示します。


鎌ケ谷市役所開所式 昭和46年(1971年)9月1日

 さて、第1回で取り上げたこの写真は、企画展でも展示する予定の1点です。ちょうど半世紀前の9月1日に撮影されたものです。この日鎌ケ谷は、市制を施行して東葛飾(ひがしかつしか)郡鎌ケ谷町から鎌ケ谷市となりました。この日の午前8時30分、新生鎌ケ谷市の市役所庁舎前広場で開所式が行われました。手前に整列しているのは市職員です。当時の記録によると、飯田(たけし)初代市長による鎌ケ谷町役場から鎌ケ谷市役所への看板(この市役所の看板は現存しています)の付け替え、大島博初代市議会議長の式辞、祝電披露、万歳三唱(ばんざいさんしょう)のみが行われた質素な式典でした。なお、祝賀式典は、10月12日、鎌ケ谷小学校体育館で盛大に催されました。

 この写真の奥には2つの建物が写っています。左側の木造2階造りの建物は、昭和28年(1953年)に完成した第3代目庁舎です。昭和33年(1958年)8月1日、鎌ケ谷は、この庁舎で村から町になりました。右側鉄筋コンクリート製の建物は、同39年・43年に増設した庁舎です。後者の庁舎に、市長室や議場などがありました。なお、第4代目となる現在の庁舎へと市役所が移転するのは、市制施行5年後の昭和51年(1976年)11月のことになります。

 ところで、この写真には現存するものが一つ写り込んでいますが、おわかりでしょうか。正面の大きな木はヒマラヤスギですが、これが現在も健在です。写真のコンクリート造り庁舎の場所に後に市立図書館が建てられていますが、図書館入り口の前にそびえ立っています。現在、ヒマラヤスギは胸高(きょうこう)直径(地上、1から3メートルの幹周り)約220センチメートルと生長し、図書館敷地のシンボルとなっていますが、この間の歴史を知る唯一の生き証人といえます。

 なお、このころのフィルムは、カラーがモノクロより価格が高いこともあり、カラー写真はまだ貴重な存在でした。そのため、広報写真の多くはモノクロですが、一部貴重なカラー写真のフィルムも残されています。

 写真は文字資料とは違った歴史を語ってくれます。


現在の図書館(図書館とシンボルのヒマラヤスギ)

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電話:047-445-1030

ファクス:047-443-4502

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