ありのみ便り 令和3年9月15日号
更新日:2021年9月17日
梨直売所
今年もありのみ(梨)の旬を迎えています。鎌ケ谷市内の梨畑では、甘くみずみずしい果実がたくさん収穫されています。
市内には約150軒の梨農家があり、この時期、多くが庭先や道沿いなどに直売所を設けます。あちこちで「梨直売所」と書かれた旗やのぼりが風にはためく景色は、鎌ケ谷の「夏から秋の風物詩」と言えるでしょう。
市内の梨の旬は8月から10月頃までの約3か月。その間、時期によって出回る品種が変わるので、いろいろな梨を味わうことができます。
人気品種の中のトップバッターは「幸水(こうすい)」で収穫時期は8月上旬から中旬。甘味が強く柔らかな肉質が特徴です。続いて、8月下旬から9月上旬にかけ甘味と酸味が程よく調和した「豊水(ほうすい)」がスーパーや八百屋の店頭、直売所に並びます。そして9月には「かおり」「あきづき」「新高(にいたか)」と次々にお目見えし、10月に入っても「新興(しんこう)」などが登場します。
これらの人気品種は、違う種類の梨を交配して作られました。ほとんどが昭和、平成の時代に誕生しましたが、令和に入っても新しい梨はお目見えしています。
それは今秋デビューの「秋満月(あきみつき)」です。この梨は千葉県農林総合研究センターが育成した新品種で品種名は「千葉K3号」といいます。愛称が令和元年に公募され今年5月、「秋満月」と名付けられました。「収穫の秋、満月のように大きく実った梨に農家と消費者の喜びと感謝の気持ちを込めた」愛称です。
果実は大きく、甘味が強くて酸味は少なく日持ちする(常温で28日)のが特徴で、9月中下旬から収穫されます。市内でも「秋満月」を栽培している農家はありますが、まだ生産量が少ないため店頭で見かける機会はないかもしれません。でも、栽培農家の直売所をのぞいてみれば出会える可能性もあります。
市内では20種類近くの梨が栽培されています。生産量が少ない、日持ちしないなどの理由から店頭で見かけない品種も直売所では売られていることがあります。また、店頭に並ぶ梨は流通の時間を考慮して少し早めに収穫されるのですが、直売所の梨は甘さが最高度に達したときに収穫される「完熟梨」です。もぎたての梨を購入できるのは産地ならではのこと。直売所もご利用ください。
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