平成31年4月15日号(アカシア児童遊園の橋脚跡)
更新日:2020年4月1日
アカシア児童遊園の橋脚跡
東道野辺のアカシア児童遊園には、遊び場に不釣り合いな高さ5メートルほどのコンクリートの塊が4基でんと構えています。これらは昭和初期、旧陸軍が津田沼―松戸間に造った訓練用線路の橋脚部分。
戦後、新京成電鉄が新京成線として整備しましたが、線路は訓練用だったため曲がりくねったコースに敷かれていました。新京成線にカーブが多いのは、このためです。ただ、曲がりのきつい数か所は修正され、アカシア児童遊園を通っていた場所もその一つです。
二和向台駅付近から西南方向に曲がり、アカシア児童遊園付近でUターンするように松戸方面へ北進していたコースは、二和向台駅―鎌ケ谷大仏駅―初富駅のほぼ直線に改修されました。橋脚は新京成線に「生まれ変われなかった」線路の一部なのです。
一方、新京成線に「生まれ変わった」線路も再び「高架化」という新しい姿に脱皮しようとしています。千葉県、鎌ケ谷市、新京成電鉄が進めている連続立体交差事業は、「令和」の時代がスタートする今年度に完了します。初富駅南側約800メートル付近から北初富駅西側付近まで約3.3キロの高架化により12か所の踏切がなくなります。渋滞は解消され、駅前整備などで街の活性化が期待できます。
アカシア児童遊園の古びた橋脚と真新しい高架化線路。過去と現在、そして未来が共存しています。
(市ホームページの「かまがや取材日記」でもアカシア児童遊園の橋脚を取り上げています。ご覧ください)
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