令和元年8月15日号(アジアと鎌ケ谷産の梨)
更新日:2022年1月31日
アジアと鎌ケ谷産の梨
鎌ケ谷の特産品「ありのみ(梨の別名)」の季節となりました。今年も甘くておいしい梨が収穫され、直売所やスーパーの棚に並べられています。
鎌ケ谷で梨が栽培され始めたのは江戸時代末期と言われます。鎌ケ谷周辺の梨栽培は、江戸時代に八幡(現在の市川市八幡)の川上善六という人が、美濃国大垣(現在の岐阜県大垣市)の梨の枝を譲り受けて栽培したのが始まりです。梨を江戸へ出荷したところ好評を博し、梨栽培が鎌ケ谷を含む周辺の村々に広がりました。
鎌ケ谷の梨の歴史は150年以上も前から続くものですが、日本全体でみればもっと古く、『日本書紀』には7世紀末に持統天皇が「全国に桑・紵(からむし)・梨・栗・あおななどの草木を植えるよう勧めた」との記述もみられます。梨は古代から日本人に愛されてきた果物です。
その日本の梨は現在、香港、台湾、ベトナム、タイなどへ輸出されています。鎌ケ谷産の梨も2016年にシンガポールとマレーシアに輸出されました。翌年からはマレーシアに送られています。今年も9月にマレーシアに向け豊水、新高、あきづきの3種類が各1トンずつ船で運ばれる予定です。
毎年、現地のスーパーで試食販売を行っている鎌ケ谷市梨業組合の時田將(すすむ)組合長は「試食した人からはジューシーでデリシャスだと好評。今年も頑張って売ってくる」と張り切っています。
南国の果物はドリアンやパパイヤなどのようになめらかな舌触りと濃厚な甘さのものが多いようです。一方、シャキシャキした歯ごたえとさっぱりした甘さの梨は、現地の人には新鮮に感じられるでしょう。鎌ケ谷の梨は「日本の味」として外国の人の舌も楽しませています。
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