令和元年6月15日(児童虐待と通報)
更新日:2020年4月1日
児童虐待と通報
先日、近所の公園で子どもが大声で泣いていました。お母さんが黙って見守る横で、女の子がぐずっていました。何か気に入らないことでもあったのでしょうか。
野田市で小学4年の女児が死亡した事件をはじめ、子どもへの虐待が疑われる事案が相次いでいます。大変、残念で悲しい状況です。子どもの泣き声を聞くと、つい「虐待では…」と思ってしまいます。
広報かまがや6月1日号掲載の平成30年度市民意識調査によると、虐待を受けていると思われる子どもを見つけた時、市役所や児童相談所、警察等に「連絡できる」と答えた人の割合は54・5%でした。一方、「できない」は3・8%、「わからない」が40・4%と4割以上の人が連絡を躊躇すると答え、そのうちの8割強が理由に「通報してよい状態かどうか分からない」を挙げています。
確かに虐待かどうか判断するのは難しいことです。「通報して間違っていたら…」と思い消極的になるのも理解できます。ただ、児童虐待事案が増加する今、時には積極的に行動することも求められるでしょう。
津波、洪水、土砂崩れなどが頻発する昨今、社会全体に自然災害に対する防災意識が高まっています。自治体も住民の命を守るため、避難勧告などは「空振りを恐れずに早めに出す」方針です。
児童虐待についても、子どもの命を守るため「空振りを恐れず連絡する」意識が必要になっているのかもしれません。鎌ケ谷市では、こども総合相談室が連絡・相談を受け、必要なら速やかに児童相談所や警察などと連携して対応します。連絡した人の秘密は守られ、虐待でなかったとしても責任を問われることはありません。こども総合相談室では今年度、要保護児童対策支援員も配置しました。「虐待かも?」と思ったらためらわず連絡してください。
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