令和元年9月15日号(高齢化社会と認知症)
更新日:2020年4月1日
高齢化社会と認知症
明日16日は「敬老の日」。鎌ケ谷市内では自治会などあちこちでお祝い行事が開かれることでしょう。
敬老の日は昭和22年に兵庫県野間谷村(現・兵庫県多可町)の当時の村長、故・門脇政夫さんが、長い間社会に貢献してきたお年寄りに敬意を表し知識や経験を伝授してもらおうと、村主催の敬老会を農閑期の9月15日に開催したのが始まりです。
やがて門脇さんが提唱した敬老の精神の輪は全国に広がり、昭和41年には9月15日が国民の祝日「敬老の日」に制定され、平成15年からは9月の第3月曜日となりました。一地方自治体の活動が全国的な催しに発展したのですね。
鎌ケ谷市内の65歳以上の高齢者は3万739人で割合は28.0%(平成31年4月1日現在)。多くの人が長寿を祝う時代となりましたが、高齢化社会は様々な問題も抱えています。その一つが加齢などによる認知症患者の増加です。2025年には高齢者の5人に1人が認知症になるとされ、誰もが当事者になり得ます。
認知症はアルツハイマー型、レビー小体型、脳血管性などがありますが、残念ながら多くは原因が解明されておらず根本的治療法も見つかっていません。ただ、最も患者数の多いアルツハイマー型は早期治療で進行を遅らせることも可能です。早めに治療すれば患者本人だけでなく家族も楽にすることが期待できるのです。
以前、認知症の専門医から「物忘れなどがひどくなっても、年のせいにしたりプライドが邪魔したりして受診しない人は多い」と聞いたことがあります。認知症は早期発見が大切です。気になることがあれば、まずは市内3か所にある地域包括支援センターか市役所の高齢者支援課に相談してください。医療や介護など必要な対応策を支援します。
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