ありのみ便り 令和4年7月15日号
更新日:2022年7月19日
ハザードマップ全面改訂
雨の季節となりました。
雨の多い日本列島で暮らしてきた私たちの祖先は、季節や降り方に応じて雨を様々な呼び方で表現してきました。「春雨」「時雨」「霧雨」「夕立」「驟雨」…。まだまだいっぱいありますが、いずれも日本人の細やかな感性が生み出した言葉です。
最近は「ゲリラ豪雨」「線状降水帯」などの言葉をよく耳にします。こう表現される雨は毎年のように大水害を発生させています。異常気象で雨の降り方が変化してきていると感じます。
このような状況を受け、鎌ケ谷市は今年3月、13年ぶりに「鎌ケ谷市水害ハザードマップ」を全面的に改訂しました。平成21年策定の旧ハザードマップより激しい雨が降るとの想定で市内の浸水想定区域を示したものです。具体的に、新ハザードマップでは1時間最大雨量を旧ハザードマップの60ミリから150ミリに、24時間総雨量を332ミリから673ミリに拡大しました。この結果、浸水想定区域の面積は旧ハザードマップの3.5倍の約5平方キロメートルに広がりました。また、5メートル(二階の軒下までの高さ)以上浸水すると想定される場所も3か所出現しました。
新ハザードマップは6月までに各家庭に配布し、市ホームページにも掲載しています。ぜひご覧いただき浸水リスクのある地域を把握してください。避難所の場所、日頃の備え、避難時の心得などの情報も載っていますので参考にしてください。
ところで、1時間の雨量が150ミリとはどんな降り方でしょうか。50ミリ~80ミリは滝のように降り視界が悪くなり、80ミリ以上は息苦しくなるような圧迫感があり恐怖を感じるといわれます。これらの段階で水害発生の危険性はかなり高まっています。それを上回る150ミリとは想像を絶するような降り方ですが、現実に千葉県内でも発生しているのです。
気象庁のホームページには最大1時間降水量の観測史上順位が載っています。その1位は千葉県香取で1999年10月27日に観測された153ミリです。1時間150ミリは十分に想定し得る雨量なのです。
ただ、私たちは2011年の東日本大震災で「想定外」があることを知りました。新ハザードマップは想定し得る最大規模の降雨に基づいて作られています。この「想定内」を見ることで「想定外」をイメージすることも必要でしょう。
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