ありのみ便り 令和4年12月15日号
更新日:2022年12月20日
鉄道開業113年
今年2022年は鉄道開業150年の節目の年でした。明治5年(1872年)10月14日、日本で最初の鉄道が新橋-横浜間で開通しました。
以来、各地で鉄道が次々と敷設され、今の日本は網の目のように線路が走っています。
鎌ケ谷市内も東西方向と南北方向に線路が貫いています。新鎌ケ谷駅には東武野田線・新京成線・北総線・成田スカイアクセス線の4路線が乗り入れています。鎌ケ谷は電車でどの方角にも行ける交通アクセス抜群の街です。
では、鎌ケ谷市にいつ鉄道が敷設されたかご存知ですか。市内最初の鉄道は、明治42年(1909年)に鎌ケ谷-中山間で開通した東葛人車(じんしゃ)鉄道です。この鉄道、名前のとおりトロッコ列車を人が押す人力鉄道です。上り坂は乗客も加わって車両を押し、下り坂になると飛び乗るという鉄道でした。当時、蒸気機関車を導入する資金のない地域は安上がりな人車鉄道や馬車鉄道を取り入れたようです。
のんびりしたユニークな鉄道ですが、乗車するには体力と覚悟が必要ですね。後に行徳まで延長されたのですが、利益が上がらず大正7年に営業を終了しました。
一時、市内から鉄道はなくなりましたが、5年後の大正12年には北総鉄道(総武鉄道と改称された後、東武鉄道に吸収合併)が柏-船橋間を開通させます。現在の東武野田線です。戦後は、陸軍の演習線が新京成線として生まれ変わり、昭和24年に新津田沼から初富まで開通し、6年後には松戸まで延びます。東西、南北を結ぶ鉄道がそろいました。
さらに東西を結ぶ路線はもう一本、北総線(小室-北初富)が昭和54年にお目見えし、平成3年には京成高砂まで開通し新鎌ケ谷駅が開業します。8年後には東武野田線の新鎌ケ谷駅も完成し、東武野田線・新京成線・北総線の相互乗り換えができるようになりました。そして平成22年には成田スカイアクセス線が運行され、新鎌ケ谷駅は4路線が乗り入れるハブ駅となりました。
日本の鉄道の歴史は150年で鎌ケ谷は113年。地域は鉄道によって発展してきました。一方で、人口減少や過疎化により鉄道の運営が危ぶまれ、廃線となった地域もあります。幸い、新鎌ケ谷駅には東武野田線の急行列車や成田スカイアクセス線の特急列車「京成スカイライナー」も停車するようになるなど今も利便性は向上しています。鉄道のありがたさが再認識されます。
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