駿河国・田中藩の飛び地
更新日:2018年6月25日
鎌ケ谷市をはじめ、柏市、我孫子市、松戸市、野田市、市川市、沼南町の範囲には、1万石にのぼる駿河国田中藩の飛び地があったんだ.藩主の本多氏は、江戸時代初期から下総国とかかわりをもち、元和2年(1616)には、道野辺村、粟野村、佐津間村の3村を支配していた。その後、元禄11年(1698)には中沢村も本多氏の領地になり、下総国1万石の支配は、幕末まで続いたんだよ。
飛び地でなにをしていたの?
下総国の飛び地は、本多氏にとって江戸の台所の役割を果たしていたんだ。参勤交代のため、本多氏は生涯の半分を江戸で暮らさなければならない。だから江戸での生活費も多額になる。生活費を補うために下総国の飛び地からの年貢米が充てられたんだよ。年頁米以外にも、薪や藁、筵、竹など20数種の上納品が納められていたらしいね。
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