ありのみ便り 令和2年5月1日号
更新日:2020年5月8日
就職氷河期世代を採用
令和2年度がスタートして一か月。新型コロナウイルスの感染拡大により重苦しいムードの中での新年度入りとなりました。一方、職場などでは新人が仲間入りしてフレッシュな雰囲気に包まれているところもあるでしょう。
鎌ケ谷市にも42人の新入職員がお目見えしました。いずれも新戦力として大いに期待できる人たちばかりです。新入職員たちは市役所、保育園、消防署など各部署に配属され、緊張した面持ちで仕事に取り組んでいます。
市では毎年度、40人前後の新入職員を採用していますが、今回は大きな変化がありました。それは、42人のうち10人が「就職氷河期世代」対象の別枠採用だったことです。
就職氷河期世代とはバブル崩壊後の就職が困難な時期に学校を卒業し、現在、30代半ばから40代半ばの人たちです。同世代では正規採用を希望しながら非正規で働くなど不安定な仕事に就いている人、様々な事情により職に就いてない人などが全国で100万人ほどいると見込まれています。
国は昨年度、同世代への支援は社会全体の課題だとして希望に応じて意欲、能力を生かせるよう支援プログラムを作り、今後3年間で同世代の正規雇用を30万人増やすと決めました。鎌ケ谷市も支援に加わり、県内自治体ではトップを切って同世代の採用を公表しました。試験は一般採用と別枠で、37人が申し込み土木職3人、保育士職5人、保健師職2人の計10人を採用しました。男性3人、女性7人で年齢は36歳から45歳です。
10人とも複数の職場を経験しており、中には短大卒業後、パートなど職場を転々とした後に独学で保育士の資格を取得した人もいます。時代の巡り合わせとはいえ、同世代の人たちは他の世代より厳しい環境で働かざるを得なかったのです。
でも、つらく苦しい経験をした人たちだからこそ、気づくことやわかることもあるでしょう。行政サービスは、市民(人)に対応する仕事です。ぜひ、体験を魅力ある街づくりに生かしてほしいものです。
就職氷河期世代10人を含めた42人は、今後、様々な場面で市民のみなさんと接する機会があると思います。新入職員たちをよろしくお願いいたします。
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