ありのみ便り 令和3年3月15日号
更新日:2021年3月15日
とっこめ寄席
新型コロナウイルス感染拡大防止のため、多くの行事がオンラインで行われています。鎌ケ谷市も、まちづくり講座や成人式などを集合形式とせずインターネットで配信しました。現在は「春の牧ウマまつり とっこめ寄席」を動画共有サイトYouTubeで無料配信しています。
金原亭馬生一門らによる落語会「とっこめ寄席」は平成20年から毎年5月、市民団体と市が協働で開催しています。落語と鎌ケ谷を結びつけたのは金原亭馬生という名前の由来です。江戸時代、小金牧(小金原)には良い馬が生まれる「金原に馬生うる」という洒落から名前をつけたのが初代の金原亭馬生といわれています。
市域はかつて軍馬を産出した下総小金中野牧に属し、馬を追い込んで選別した捕込(とっこめ)など国指定史跡が残ります。下総小金中野牧を多くの人に知ってもらうため、とっこめ寄席を企画したところ金原亭馬生一門は出演を快諾してくれ、以来、きらりホールなどで開いてきました。
しかし、今年度はコロナ禍で開催できなかったため、無観客のきらりホールで収録した模様を昨年末からオンライン配信しています。出演者は金原亭馬生(11代目)、林家正雀、金原亭世之介ら10人で、お囃子も生演奏です。
江戸時代から続く落語は、日本の大衆芸能の代表格。最後に気の利いた「落ち」が付く話が多いことから昔は「落とし噺」と呼ばれたそうです。オンライン配信のとっこめ寄席で久しぶりに落語に接し、20年以上前に会ったある韓国人の言葉を思い出しました。10年近く日本で暮らしていたその人は「落語は素晴らしい」と言っていました。
その時はぴんと来なかったのですが、今回、10人の話芸を見て「やっぱり落語は面白い」と再認識しました。演じる落語家は1人で正座しています。しかし、話の中では何人もの人物が登場し歩いたり踊ったりと動き回ります。扇子や手ぬぐいはキセルやお札などの道具に化けます。話術と動作だけなのですが、その表現力でぐいぐい引き込まれ情景が目に浮かぶようです。
コロナ禍で閉塞状況が続いていますが、思わず笑ってしまう落語でしばしの息抜きはいかがですか。とっこめ寄席は3月31日午後5時まで配信され、市ホームページから視聴できます。市立図書館ではDVDの貸し出しも行っていますので4月以降もご覧になれます。
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