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ありのみ便り 令和2年11月15日号

更新日:2020年11月16日

登録有形文化財


 鎌ケ谷市内の澁谷(しぶや)家住宅とかつて旅籠だった丸屋の建物が8月、国の登録有形文化財に登録されました。本市初の登録有形文化財の誕生です。

 登録されたのは、澁谷家住宅の主屋、米蔵、門と丸屋、丸屋離れの計5件。澁谷家は江戸時代に佐津間村の名主を代々務めた家柄で、幕末の志士、赤報隊の澁谷総司の生家でもあります。主屋は江戸後期、米蔵は江戸末期、門は昭和前期に建てられ、その後、改修・増築されています。旧家にふさわしい堂々たる屋敷構えが、歴史的景観に寄与していると評価されました。

 丸屋は江戸時代に木下街道の鎌ケ谷宿にあった旅籠で、明治に入って火事で焼失し明治中期に再建されました。後に住居、アパートに改修されましたが、往年の旅籠の姿を留めた佇まいです。

 登録有形文化財建造物制度は、50年を経過した貴重な建物を守り地域の資産として活かしていこうと平成8年に導入されました。国の歴史的建物の保護措置には国宝・重要文化財指定もありますが、登録有形文化財はそれより規制が緩く、街づくりや観光などに活用しやすくなっています。澁谷家住宅と丸屋も鎌ケ谷の魅力アップに寄与することが期待されます。

 今でこそ文化財保護制度は整備されていますが、70年ほど前まではお寒い状態でした。昭和24年、現存する世界最古の木造建造物の法隆寺金堂(奈良県斑鳩町)が失火により炎上しました。インドのアジャンター石窟寺院や中国の敦煌莫高窟(とんこうばっこうくつ)の壁画と並ぶ傑作とされる金堂内の仏教壁画もひどく焼損しました。この事件は当時の社会に大きな衝撃を与え、翌年、文化財保護法が制定されたのです。

 6年前、東京芸術大学が壁画を焼損前の模写や写真などを基にデジタル技術によって、原寸大に復元したので同大学で見学しました。現代によみがえった飛鳥時代の芸術は素晴らしく感動モノでした。ただ、本来あるべき場所の法隆寺金堂で見ることができたらより深く感動しただろうとも思いました。

 文化財を後世に残すには、社会全体で守ろうという意識が必要です。澁谷家住宅と丸屋も大切にしていかなければいけません。

【備考】5件の建物は個人住宅のため、敷地内の見学はできません。



問い合わせ

総務企画部 企画財政課 企画政策室

〒273-0195 千葉県鎌ケ谷市新鎌ケ谷二丁目6番1号 市庁舎3階

電話:047-445-1073

ファクス:047-445-1400

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