ありのみ便り 令和3年2月15日号
更新日:2021年2月15日
若い世代の力
今年の正月、北部公民館(佐津間)のロビーには大きな賀詞が2枚飾られました。鎌ケ谷西高校と鎌ケ谷高校の書道部員たちの作品です。新年を祝う言葉と、コロナ禍でも前向きに進もうとの思いのこもったメッセージが書かれていました。
両校の部員たちは、3年前から同公民館の書き初め講座で子供たちに指導してくれています。でも、昨年末の講座は新型コロナウイルスのため中止に。そこで賀詞を書いてくれたのです。
鎌ケ谷西高校の生徒たちは書き初め講座のほかにも、同公民館の様々なイベントにボランティアで参加してくれています。子供対象の自然観察会やハロウィン・クリスマス向け料理講座の指導、地元自治会との祭りの準備や美術作品出展などです。残念ながらこれらの行事も昨年はコロナのため実施できませんでしたが…。
鎌ケ谷高校も協力的です。料理研究部は、昨年度から市の観光事業「観光タウンミーティング」の主要メンバーとなっています。今年度は市内イタリア料理店と協働で、カレーやグラタンなど5品の新しいテイクアウトメニューを開発してくれました。コロナ禍で大打撃を受けている飲食業界を盛り上げようという試みです。
市が若者の力を借りるのは高校だけではありません。周辺地域の大学にも個々の事業で協力してもらっています。例えば、昨年度の新鎌プロジェクションマッピングで市総合福祉保健センターに映し出された映像は、千葉商科大学(市川市)のゼミ生たちが制作したものです。川村学園女子大学(我孫子市)のゼミ生たちには、昨年度と一昨年度に市内を歩いて魅力を発見してもらいました。
若い世代が地域活動に参加すると地域コミュニティーは活性化します。また、目まぐるしく変化するこの時代、行政サービスにも柔軟で感性豊かな若者の見方やアイデアは必要です。特に、ITが必要不可欠なインフラの社会では、情報の収集・発信が得意な若者は頼りになる「プレイヤー」です。一方、若者にとっても地域の様々な世代の人や行政と接する経験はプラスとなるでしょう。
鎌ケ谷市はこれからも若い人の力を街づくりに生かしていきます。
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