学校給食センター見学 令和元年7月24日
更新日:2020年4月1日
大型の調理用機械がいっぱい
1,500人分の味噌汁を作れる回転釜で調理体験
今年は鎌ケ谷市で学校給食が始まって50周年となります。また、現在の学校給食センターが出来て5周年です。その学校給食センターで7月24日に施設見学を兼ねた親子イベントが開かれました。
学校給食センターは、以前使われていた第一、第二学校給食センターの老朽化と食物アレルギー対策などのため市内の軽井沢に建設され、2014年から市内の9小学校、5中学校に一日約9,000食を提供しています。
親子イベントには小学生とその両親など37人が参加。グループに分かれ、夏休みで使用されていない調理室、コンテナ室など内部に入って調理員の説明を受けながら見学しました。煮炊き調理室には直径約1.1メートルもある回転釜がズラリと16台並んでいます。1台で1,500人分もの味噌汁を作ることができるそうです。
隣の焼物・揚物・蒸物室には、魚やオムレツを焼く大型オーブンが4台。それぞれ1回で600個も焼けます。揚物機の長さは7メートルもあり、唐揚げやフライは油の中を7メートル移動する間にカラッと揚がります。調理室の内部はあちこちに珍しい大きな調理用機械が置かれており、まるで食品工場のようです。
親子は、回転釜の中の食材に見立てたペットボトルのキャップをすくったり、模型の唐揚げを揚げたりする調理体験をした後、会議室に移動。夏野菜のトマト煮の試食やクイズをしながら栄養士から朝食の大切さについて話を聞きました。みんな楽しそうでした。
学校給食センターが平成30年度に給食を作ったのは187日。子供たちが食に興味を持っておいしく食べてもらえるよう、例えば地元産の野菜を使ったり世界各国の料理をアレンジしたりと様々な工夫をして提供しました。でも、残念ながら給食の食べ残し量の割合は、平成30年度で約18%ありました。平成26年度は約25%でしたのでかなり減りましたが、それでもまだ多くの量が食べ残されました。
ただ、食べ残しなど食べられるのに捨てられる「食品ロス」は給食現場だけではなく、日本全体、いや世界的な問題です。家庭や外食なども含め日本全体では年間643万トンが「食品ロス」として廃棄されています。また、世界の食料廃棄量は年間約13億トンで、人の消費のために生産された量の三分の一が捨てられています。廃棄のための費用や焼却で排出される二酸化炭素量は膨大です。また、そもそも世界では7人に1人の子供が貧困から満足に食事がとれない状況なのに、大量の「食品ロス」が出るとは何とも「もったいない」話です。
「食品ロス」をゼロにするのは簡単ではありませんが、まずは一人ひとりが「食品ロス」を意識することから始まるのでしょう。学校給食センターを見学しながら、そんなことを考えました。
揚物機の長さは7メートル
16台の回転釜が並ぶ調理室は食品工場のよう
手で触って野菜を当てるクイズも行われた
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