北部小学校キャリア教育授業 令和元年9月11日
更新日:2020年4月1日
プロの生の話を拝聴
警察官は警棒の使い方などを実演
北部小学校で9月11日、児童たちが様々な職業人の話を聞くキャリア教育の授業が行われたので見学させてもらいました。
ゲストティーチャーとして参加してくれたのは鎌ケ谷市、柏市などに在住する18人で、職種は警察官、保育士、自衛官、寿司職人、鉄道会社社員、弁護士など11種。中にはイラストレーターやご当地アイドルという人もいました。教員はじめ学校関係者がお願いをしたところ、全員ボランティアとして快く引き受けてくれたそうです。
授業は体育館内に職種別のブースを設けて行われました。ゲストティーチャー全員が紹介された後、6年生54人が4、5人のグループに分かれてそれぞれのブースを回りました。ゲストティーチャーたちは、現在の職業を選んだ理由や仕事の内容、やりがい、大変なことなどを熱っぽく語りかけます。
かつてアニメーション制作会社でテレビのコマーシャルフィルムやテレビアニメ「サザエさん」などの制作に携わった関孝行さん(柏市)は「最近はコンピューターで絵を描くけど、昔は手描き。放送日が迫っているのに偉い漫画家の先生からオーケーが出ず焦ったこともある」と当時のフィルムや絵を見せながら懐かしそうに語っていました。
加藤成実さんは、柏市を中心にポスターのモデルを務めたり地域イベントに出演したりして活躍するご当地アイドル。小学二年から習い始めたダンスが大好きでアイドルになったものの、その給料だけでは食べて行けないので平日はデザイン事務所で働いていると説明。「休日のイベント出演以外にも歌やダンスの練習があり、つらいと思うこともある。でも歌ったり踊ったりするのは楽しい。みんなも熱中できることを一つ見つけて」と児童たちにアドバイスしていました。
柏市で寿司店を経営する遠藤大輔さんは子どもの頃、寿司を毎日食べたいと思ったのがきっかけで寿司職人の道に進んだそうです。「寿司の原型は中国から伝わったが、今の握り寿司は江戸時代に日本でできたもの」と寿司の歴史を講義した後、折り畳んだティッシュペーパーを寿司のシャリに見立てて児童たちに握り方を教えました。
このほか、警察官は警棒の使い方、弁護士は大変だった事件など、ゲストティーチャーならではの「プロの生の話」を披露していました。どの児童もちょっと緊張気味な表情で聞き入っていました。いずれの話も普段の授業とは一味も二味も違うインパクト十分な中身だったからだと思います。
キャリア教育は、子どもたちが社会人として職業人として自立していくための能力や態度を育てるものです。経験者から直接聞いた話は子どもたちの心に残り、必ずやキャリア形成の糧となっていくでしょう。
「熱中することを見つけて」と語るご当地アイドルの加藤さん
寿しの握り方を教える遠藤さん
18人のプロフェッショナルたち
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