若者体験事業 令和元年8月25日
更新日:2020年4月1日
こども食堂に参加
料理を作る島貫さん(右)と御代川さん
鎌ケ谷市では今年度から、地域の市民活動を若い世代に体験してもらう取り組みを始めました。現在、高校生から30代までの45人が、NPOや市民団体が行う不登校の子供支援や聴覚障がい者のための要約筆記、国際交流事業のボランティア、市民まつりの準備などに参加しています。若者に活動を体験してもらうことで理解を深め、将来は地域活動の担い手になってもらいたいとの思いから始めた事業です。
その中の一つで、NPO法人ゆこびと(御代川麻奈美・代表理事)が8月25日に社会福祉施設リーベン鎌ケ谷の一室を借りて開いたこども食堂事業を見学させてもらいました。体験者は千葉商科大学1年の島貫朱生(あき)さん(千葉市在住)です。
ゆこびとは、様々な事情から一人で食事をしている子供に無料または安価で食事とだんらんの場(こども食堂)を提供しています。2016年から東部学習センターで月1回、リーベン鎌ケ谷で月2回こども食堂を開いています。毎回、東部学習センターには50人ほど、リーベン鎌ケ谷には数人の子供が訪れるそうです。
島貫さんは、中学の頃から人の役に立ちたいと思っていたといい、高校ではボランティア部に、大学のサークルは街づくり事業やボランティア活動などを行う観光研究会に所属。「将来はこども食堂を開いてみたい」と思い、今回、初めてこども食堂事業に参加しました。早速、元看護師で「地域に心安らげるだんらんの場を作りたい」とNPOを立ち上げた御代川さんと食事の支度にとりかかりました。
「今日は暑いから、さっぱり目のメニューにしましょう」(御代川さん)ということで、昼食の献立はマグロ漬け丼、冷ややっこ、タマネギとニラと卵入りの味噌汁。おやつはバナナのピザです。「料理はそんなに得意ではない」という島貫さんですが、御代川さんを手伝いマグロを切ったりたれを作ったりとテキパキ手を動かしていました。そして、調理の合間には、この日訪れた一人の子供と御代川さんの3人でおしゃべりに花を咲かせました。
急激な少子高齢化などに伴い、地域では社会保障費の増加や地域コミュニティの希薄化など多くの課題が生まれています。市民ニーズも多様化する中で、これらの課題に対応するには資金、マンパワーから行政だけでは難しい面があるのも現実です。市と市民と団体がそれぞれの得意分野をいかして一緒に取り組む「協働」の場が増えれば、よりよい地域社会が期待できます。島貫さんのような地域活動に関心を持つ若者は心強い存在です。
出来上がったマグロ漬け丼と冷ややっこに味噌汁
問い合わせ
総務企画部 企画財政課 企画政策室
〒273-0195 千葉県鎌ケ谷市新鎌ケ谷二丁目6番1号 市庁舎3階
電話:047-445-1073
ファクス:047-445-1400